シンポジウム「災害情報からの空間情報社会の形成」
1月28日に、「災害情報からの空間情報社会の形成 ‐フロリダ沖油汚染事故から何を学ぶか -」と題するシンポジウムが開催されます。
災害時に混乱する情報を整理して「見える化」し、日常的な付き合いのないボランティアが多数集まり行動するための情報伝達・情報後方支援は、地域SNSのテーマの一つでもあります。このシンポジウムでは、阪神淡路大震災、ナホトカ重油事故などの災害から現在のSNSにつながる流れを整理します。
「情報の空白を埋める-阪神淡路大震災での教訓と地域とSNSへの展開」「災害時のSNSの活用事例とアクセス解析」というテーマの発表も予定されています。
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災害情報からの空間情報社会の形成 ‐フロリダ沖油汚染事故から何を学ぶか -
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主旨:
阪神淡路大震災から16年、ナホトカ重油事故から14年経ようとする現在、災害当時、行われたWeb、BBS、GISによる情報発信技術は、SNSや Web-GISへと展開し、あたりまえのように平時にも使用されるようになりました。2010年4月にアメリカで発生したフロリダ沖油流出事故では、 UAC(Unified Are Center:総合エリア指揮本部)の指揮の下、ICS(Incident Command System:非常時指揮システム)を介し、Deep Horizon Information CenterからWeb-GIS、Twitterなどを含むあらゆるWeb技術を使って毎日発信される情報には目を見張るべきものがあります。
本シンポジュウムは、これまでの災害で使用された災害情報の利用事例とその後の展開を再整理し、フロリダ沖油流出事故の事例を踏まえ、今後の災害情報の利用の在り方、それらを
利用した空間情報社会の醸成方法につき議論する目的で開催します。
日時:2011年1月28日(金)10:00-17:30
会場:立正大学大崎校舎 石橋湛山記念講堂
主催:科学技術振興機構研究開発成果実装支援プログラム「サハリン沖石油・天然ガス生産に備える市民協働による油汚染防除体制の構築」
研究チーム(代表:立正大学後藤真太郎)
共催: NPO法人オホーツク環境ネット、NPO法人GISパートナーシップ、NPO法人基盤地図情報活用研究会
後援:海難防止協会、海上災害防止センター、地理情報システム学会(申請中)、日本写真測量学会、GITA-JAPA、GIS-NEXT
プログラム
1/28(金)10:00-17:30
開会 10:00
主旨説明 10:00-10:10
■災害時におけるGISの利用事例とその後の展開 11:00-12:10
災害時の災害情報後方支援活動の系譜
中川和之(時事通信社)
効果的な災害対応のための地理空間情報の活用:新潟県をおそった2つの地震災害から
林春男(京都大学防災研究所)
能登中越地震とその後の展開
沢野伸浩(星稜女子短期大学)
ナホトカ重油事故におけるGIS利用とその後の展開
後藤真太郎(立正大学)
昼食 12:10-13:00
■フロリダ沖油汚染報告 13:00-15:00
フロリダ沖油流出事故の全貌
佐々木邦昭(油濁コンサルタント/元(独)海上災害防止センター)
フロリダ沖油汚染にかかわるICSの役割
萩原貴浩(独)海上災害防止センター)
フロリダ沖油汚染生物救護・保障
植松一良(日本災害情報センター・昭島動物病院)
ICSにおけるDeep Horizon Information CenterでのGeo Platformによる災害情報の一元化
後藤真太郎(立正大学)
■社会学的アプローチによる情報社会の醸成 15:00-16:30
災害時の混乱と情報化社会(阪神淡路、ナホトカ、三宅島・佐用町)
干川剛史(大妻女子大学)
情報の空白を埋める-阪神淡路大震災での教訓と地域とSNSへの展開
和崎宏(株式会社インフォミーム)
災害時のSNSの活用事例とアクセス解析
山本仁志(立正大学)
■パネルディスカッション 16:30-17:30
フロリダ沖油汚染事故から何を学ぶか
ナホトカ重油事故の教訓とボランティア
大貫伸((社)海難防止協会)
パネラー
講演者
閉会 17:30
懇親会 18:00(会費5000円を予定)
連絡先:
〒360-0194
埼玉県熊谷市万吉1700
立正大学地球環境科学部環境システム学科 後藤研究室 丸山
E-mail:gotoken◆ris.ac.jp(◆を@に変更)