OpenPNE3.0がリリース

地域SNSで最も多く使われているSNSエンジン「OpenPNE(オープンピーネ)」の最新版「OpenPNE3.0」がリリースされました。OpenPNEは、株式会社手嶋屋(東京都新宿区)が中心となって、オープンソース方式で開発を進めているSNSエンジンです。
OpenPNE3.0のキーコンセプトは、「OpenPNEのプラットフォーム化」。OpenSocial API、OpenPNE Plugin API、OpenPNE Web APIなど多彩なAPIを採用することにより、OpenPNEを土台としてさまざまなアプリケーションが作成・利用しやすくなります。
以下、プレスリリースより
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■OpenPNE 3.0の特徴
1) 国際化を実現 
OpenPNE3.0より、外国語への対応が可能になります。それにより、辞書ファイルを追加することで、多くの言語に対応し、世界中の人々に利用していただけるようになります。OpenPNEプロジェクトとしては、まず、英語・中国語ファイルを作成します。
2) プラットフォーム化を目指し、多彩なAPIを搭載
OpenPNE3.0では、あらゆるSNSが必要とするメンバー情報管理などのSocial Application Layer(OpenPNE 3.0構成図参照)と、各SNSがそれぞれ必要とするSocial Graph Layerに分離しました。そのコネクターとしての役割を果たすのが、今回、採用した「OpenSocial API」、「OpenPNE Plugin API」、「OpenPNE Web API」の3つのAPI (※1)です。これにより、アプリケーションは自由に着脱することができるようになり、多くのプログラマにとって開発がしやすくなりました。また、SNS運営者も、運営するSNSの目的に合わせて、OpenPNE本体に好みのアプリケーションを選んで追加することができるようになります。
・OpenSocial APIに対応 ~外部サービスをOpenPNEに取り込むことが可能に~
OpenPNE 3.0より、OpenSocial APIへの対応が可能になりました。OpenSocial API とは、
Googleが提供しているソーシャルアプリケーション(※2)開発の為の共通APIのことで、全世界3億ものSNSユーザーに利用されています。
・OpenPNE Plugin APIを提供 ~アプリケーションの取り外しと個別開発が可能に~
OpenPNE3.0では、ソーシャルアプリケーションを作るためのOpenPNE Plugin APIが利用できます。このAPIを経由してOpenPNE3.0のコア機能にアクセスできるため、各組織のニーズにあわせたアプリケーションを、OpenPNE に非常に密接に結びついた形で開発することが可能になります。
・OpenPNE Web APIを提供 ~外部からOpenPNEを操作可能に~
OpenPNE3.0では、外部からでも、OpenPNEの操作が可能になります。OpenPNE Web APIを使うことで、PCや携帯のブラウザ以外から、OpenPNEを操作することができます。たとえば、iPhoneのカメラからOpenPNEに、アルバムを投稿するアプリを作る場合などに利用できます。
3) 外部サービスとのID連携が可能に OpenID対応
OpenPNE3.0では、発行されたOpenID(※3) を利用できるようになります。これにより、Yahoo!、mixi などが発行するOpenIDを使い、面倒なアカウント登録作業を行わずに OpenPNE にログインできます。また、OpenID を発行することも可能になり(2.12より継続)、WordPress などの対応サービスに対し、OpenPNE の OpenIDを使ってログインすることができます。
4) そのほかの技術革新
コードの保守性や拡張性を向上させるため、OpenPNE3.0 より、フレームワークにsymfony(※4)を採用しました。また、複数の認証方式への対応やAJAX(※5)の採用など、さまざまな機能を追加・充実いたしました。
5)OpenPNE3.0上で動くアプリケーション
「OpenPNEのプラットフォーム化」により、さまざまな機能の着脱が可能になりました。これにより、多くの企業や個人がアプリケーションを制作しやすくなりました。株式会社手嶋屋では、昨年、6月にリリースした社内SNS「OpenPNE Office」(※6)のOpenPNE3.0への対応を予定しております。また、レビュー、あしあと、メッセージなどの基本アプリケーションは、株式会社アイシーズさまや多くの個人プログラマのみなさまにご協力いただきました。
最新情報は、OpenPNEオフィシャルサイト(http://www.openpne.jp/)でご確認ください。