観光などをテーマに「Local Gov Techと地域・旅・シェアの未来」公開講座の3回目が開催
2018年12月20日に、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)で『Local Gov Techと地域・旅・シェアの未来を考える~第3回:新しい旅とシェアをつくる~』と題された公開講座が行われました。
本講座は、地方自治体等におけるAI&ロボティクスの導入の本格化や国会提出が準備されている「デジタルファースト法」の実現する社会像を先取りし、旅・地域・シェアの未来を考えるというものです。
3回シリーズの最終回となる今回は「新しい旅とシェア」をテーマに、東京都小金井市で民泊のホストをしている釜石裕光氏、せとうちDMOの村木智裕氏、ジャーナリスト・GLOCOMフェローの津田大介氏を迎えてGLOCOM主幹研究員の庄司昌彦とともに議論を展開しました。
釜石氏からは、空き部屋が多くなった自宅を活用し、近所の人も巻き込みながら楽しく国内外のゲストを迎えて交流していることや、ゲストが多摩地域の大学や、地元の庭園や橋、アニメ関連の場所を目的地にしており、典型的な観光地だけが観光資源ではないことなどが紹介されました。
村木氏からは、広域連携型DMOの成功事例とされている瀬戸内地域では、誘致したいインバウンド観光客の絞り込みを行い、デジタル技術と海外のエージェントを組み合わせた戦略的なマーケティングとプロモーションを行っていることが解説されました。
そして津田氏は、東日本大震災後に被災地域と関わるなかから「旅とアート」をテーマとするようになり芸術祭「あいちトリエンナーレ」の芸術監督を務めながら得た考察などを紹介しました。
最後は地域づくりと地元企業との関わり方などにまで話題は広がり、会場参加者を交えて活発な議論が行われました。