”通過点”としての地域SNS ― LASDEC地域SNSシステムに「松戸ラブマツ」運営者へのインタビュー記事掲載
LASDEC地域SNSシステムのウェブサイトに、千葉県松戸市の地域SNS「松戸ラブマツ」の運営者である榊原直哉氏へのインタビュー記事が掲載されました。
地域SNSが相次いで閉鎖していく今日において、2008年に誕生した松戸ラブマツは「『地元』をキーワードにしぶとく生き残っている」と記事では紹介されています。参加方法が招待制であるにも関わらず、今日でも活発な交流が行なわれ、「ピクニック」と呼ばれるオフ会はこれまでに181回も行なわれているユニークな地域SNS松戸ラブマツ。その実際が榊原氏の口から明らかにされました。
中でも興味深いのは「今もラブマツを見ているけれど、前みたいに書き込みはしていない」、いわゆるROM(Read Only Member)ユーザーについての考え方です。榊原氏は
全然問題ないですね。なぜ「ラブマツ」に書き込みしなくなったかといえば、メンバー同士の交流が深まり、「ラブマツ」を通さなくてもやりとりができるようになったからです。表向きには「ラブマツ」は活用されず、コメント数などの数字には反映されていませんが、でもそれでいいんです。先ほどもお話したように、「ラブマツ」を活性化することが目的ではなく、人と人のつながりを深めたり広げたりすること自体が目的ですから、何の問題もないんです。(中略)本来の目的である「人と人がつながる」ことができれば、「ラブマツ」自体は通過点でいいわけです。ラブマツメンバーが、「ラブマツがあったから人間関係が広がった」「仕事のことも、自分の生活も充実した」と感じてくれれば、それが成果です。
と自身の考え方を述べています。投稿やコメント数の多さといった目に見える数値ではなく、人と人がつながることを目的にする松戸ラブマツの姿勢は、これからの時代における地域SNSのあり方について大きなヒントとなりそうです。
■参考URL
・「松戸ラブマツ」運営者 榊原直哉氏 – LASDEC 地域SNSシステム & ユーザ会 http://lasdec-sns.jimdo.com/%e5%9c%b0%e5%9f%9fsns%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/%e6%9d%be%e6%88%b8%e3%83%a9%e3%83%96%e3%83%9e%e3%83%84-%e9%81%8b%e5%96%b6%e8%80%85-%e6%a6%8a%e5%8e%9f%e7%9b%b4%e5%93%89%e6%b0%8f/
・松戸ラブマツ http://matsudo.ilovej.jp/