国際大学(南魚沼市)にて第1回サテライトオフィス誘致戦略研究会が開催
総務省の事業として、地方都市に「お試しサテライトオフィス」を設置し都市部の企業に実際に勤務を体験してもらう取り組みが行われています。平成28年度の採択団体は、青森県弘前市、秋田県大館市、そして新潟県南魚沼市など10地域です。
新潟県南魚沼市にキャンパスを構える国際大学は南魚沼市と連携し、キャンパス内にお試しサテライトオフィス「ビジネス・サテライト・アカデミーIUJ」を設立しました。このオフィスに入居する企業には、海外展開を見据えた国際大学の学生・卒業生と交流や、系列研究所であるGLOCOMとの共同研究などに携われるというメリットがあります。
同オフィスには、4社が入社しています。それぞれ株式会社エム・ビー・エー、ヌームジャパン株式会社、株式会社プライムスタイル、株式会社ICO Japanです。
そして6月からは、国際大学GLOCOM、国際大学、南魚沼市との合同研究会である「サテライトオフィス誘致戦略研究会」が始まりました。第1回目は6月1日(木)〜2日(金)の2日間にわたり、「地方におけるIT産業誘致と国際展開の可能性の検討」についてディスカッションを行いました。
◆1日目(14:00〜17:00)参加者:30名
・挨拶、本研究会の進め方について
・ショートレクチャー「IT産業の最新動向の把握」
・入居企業の紹介
・質疑応答・ディスカッション
まず、Jay Rajasekera国際大学教授、庄司昌彦GLOCOM准教授より、本研究会の趣旨やお試しサテライトオフィス事業の展望が述べられました。次に、高木GLOCOM准教授によるIT産業のトレンドのひとつとしてブロックチェーンや仮想通貨、分散型社会等についての講義が行われ、参加者とディスカッションが行われました。国際大学からはブラジル、南アフリカ、カメルーン、ミャンマー、キルギスタン、パキスタン出身の学生が参加しました。
また、終了後にはキャンパス内の食堂にて、多国籍料理と南魚沼のお酒などで懇親も深めました。
◆2日目(10:00-12:00)参加者:24名
・ディスカッション「地方におけるIT産業誘致と国際展開の可能性」
2日目は、1日目のテーマを引き継ぎ、入居企業と国際大学・学生ができること、入居企業と南魚沼地域ができることをテーマとするディスカッションをワールドカフェ形式で行いました。
南魚沼市にある国際大学キャンパスは、この時期は朝の若葉の緑、しっとりとした空気、鳥のさえずりが綺麗で清々しい朝を迎えられる快適な環境です。
以下は、当研究会の今後の予定です。
◆第2回「地方におけるIT産業クラスターの形成について」
日時:7月20日(木)14時~17時
会場:国際大学(南魚沼市国際町777)
概要:地方におけるIT産業集積のあり方、地元地域との関係や支援のあり方などについて具体的に国内他地域の先行事例を踏まえて検討します。
◆第3回「南魚沼におけるIT企業誘致戦略について」
日時:9月7日(木)14時~17時
会場:国際大学(南魚沼市国際町777)
概要:入居企業のお試しサテライトオフィスに関する評価等を元に、地方に知識労働者のマイクロ・クラスターを形成しビジネスを国際展開していくという将来像に向けた論点を整理します。