会津若松市と大熊町が住民向けコミュニケーションサービス「あいべあ」を開始
福島県の会津若松市と大熊町は、パソコンやスマートフォンなどの情報機器を利用して、登録者同士がネット上で情報を交換できるコミュニケーションサービス「あいべあ」の共同運営を今春から開始しています。
同サービスは、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で全国に避難している大熊町民の絆を再構築することや、多くの町民の避難先である会津若松市の市民と大熊町民の交流を促進すること、さらに住民主体による地域コミュニティの活性化と維持を実現することを目的としており、総務省の東日本大震災復興対策「被災地域情報化推進事業(ICT地域のきずな再生・強化事業)」の支援を受け、会津若松市と大熊町が共同で構築・運営を行なっています。
同サービスでは、誰もが安心してサービスを利用できるための様々な工夫がなされています。例えば、利用者は原則として実名登録が義務付けられており、グループや活動の参加者を募るためには市から住民認証を受ける必要があります。また、高齢者のサービス利用を促すために、簡単に利用できるような工夫も施されているとのことです。
さらには震災時の利活用も想定されており、様々なメール連絡網を簡単に作成できる機能や利用者に緊急情報を一斉配信する機能も備えています。また、サービス自体も災害時に影響が少ないクラウド上で運営されています。
会津若松市によれば、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の考え方に基づき、地域の活動を集約・増幅させるためのプラットフォームとして「あいべあ」が機能していくことを目指しているそうです。
■参考URL
・コミュニケーションサービス『あいべあ』 | 会津若松市
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2013032800058/
・住民の絆、ネットで強化 会津若松市と大熊町 (福島民友新聞) – Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00010008-minyu-l07