「ICT、社会変革、オープンなネット参加~オバマ政権の構想と日本の可能性~」GLOCOMフォーラム開催のお知らせ

地域SNS研究会をホストしている国際大学GLOCOMは、10月20日(火)に青山ダイヤモンドホールにて「GLOCOMフォーラム2009」を開催します。
フォーラムのテーマは「ICT、社会変革、オープンなネット参加~オバマ政権の構想と日本の可能性~」です。たとえば地域SNSは、短期的な盛り上がりを楽しむだけでなく、本当に地域社会の役にたつ情報インフラとなるためにはどうすればいいのか、という課題を抱えています。また、「情報化」の取組みやツールが、経済や社会・政治などの中枢では過少に評価され、真剣に取り組むテーマであると認識されてこなかったという面もあります。
このフォーラムでは「社会を変える力」として情報技術を使うことがどうすればできるのか、政治、経済、社会さまざまな観点から日本が抱えるネット利用の課題について議論をしたいと考えています。パネリストには米国オバマ政権のFCC(連邦通信委員会)の政権移行チームで責任者を務めたケビン・ワーバック氏(ペンシルバニア大学助教授、国際大学GLOCOMフェロー)や夏野剛氏(慶應義塾大学特別招聘教授)など、日米の専門家をお迎えする予定です。
ぜひご参加ください。お申込みは公式サイトよりお願いします。
  公式サイト:
  http://www.glocom.ac.jp/gforum/
GLOCOMフォーラム2009
ICT、社会変革、オープンなネット参加 
~オバマ政権の構想と日本の可能性~
主催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
後援:経済産業省、総務省(申請中)
協賛:日本電信電話株式会社、パナソニック株式会社、東京電力株式会社、株式会社リコー、株式会社みずほコーポレート銀行、大日本印刷株式会社 ほか調整中(9月24日現在)
個人協賛:伊藤穰一
協力:株式会社富士通研究所
日時:2009年10月20日(火)13:30~17:30
会場:青山ダイヤモンドホール
東京都港区北青山3-6-8 (表参道駅:B5出口(銀座線・半蔵門線・千代田線))
参加費:無料
定員:合計250名(※応募多数の場合には抽選となります)
言語:日本語・英語(日英の同時通訳が付きます。)
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■開催趣旨■
情報通信技術(ICT)は、生産性の向上や国際競争力の強化をもたらし、社会や組織の変革の鍵になる可能性をもっている。
日本はブロードバンドインフラの面では世界最先端であり、娯楽性の高い優れたサービスがあるが、ビジネスや社会の大きな変革につながるようなICTの活用は進んでいない。本フォーラムでは、オバマ政権の大胆なICT活用や日本の先駆的なネット事業にヒントを得て、日本の組織・社会においてICTの可能性を引き出して国際競争力を高めるシナリオを探る。
米国に誕生したオバマ政権は、選挙戦のツールとして ICTを最大限に利用したことで知られるが、同時に、経済復興などの政策立案でも大胆にウェブを活用し、政策形成における透明性の向上や活発な市民参加に取り組んでいる。また、ネット上で専門家が交わすメディア産業やネット企業に関する議論は、報道などを経由しながら企業の経営判断を左右する影響力をもち始めている。
このように米国では、ネット上のオープンな議論やアイデアが経営や政策上の意思決定を直接左右するという構図が次第に成立しつつある。これは、米国に新しい競争力をもたらすものになるのだろうか。
翻って日本では、娯楽や生活のための優れたツールはあるものの、政治やビジネス分野でのインターネットが果たす役割は限られている。企業へのICTの導入には組織や業務の見直しと併せた実施が有効だが、日本はそのような取り組みが少ないとされる。インターネットを理解し、活用できることがキャリアや経営判断に役立つ度合いや、社会的に評価される度合いも限られている。長期雇用の下では情報発信をするよりも社内での評判が重要になる、といった制度的要因、公の場での議論が必ずしも歓
迎されない風土などもある。これらは、日本がこれからもICTの可能性を活かしきれないことを示唆しているのだろうか。
あるいは、日本独自のICT活用の可能性があるのだろうか。例えばICTでも対人コミュニケーションに関わらない交通システムや電力配送などの分野への活用による高度化も近年注目を浴びている。こうした分野での日本の成長を軸に日本の国際競争力の強化を狙えるだろうか。その実現のために、経営者やビジネスパーソン、市民や政府は何をするべきなのか。
本フォーラムではICTに関わる経営者、研究者として第一線で活躍している識者を招き、日本に必要なICT活用と、そのための制度・意識の変革の課題を論じる。————————————
■プログラム■
(開場13:00)
13:30 開会挨拶:
 宮原明(学校法人国際大学副理事長兼国際大学GLOCOM所長)
13:40~14:40 オープニング対談:
「オープンな議論、オープンなイノベーション、インターネットの役割」
 ケビン・ワーバック(ペンシルバニア大学ウォートンスクール助教授、国際大学GLOCOMフェロー)
 関口和一(日本経済新聞社編集局産業部編集委員兼論説委員、国際大学GLOCOM客員教授)
14:40~15:40講演:
 夏野剛(慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授)
(15:40~16:00 休憩)
16:00~17:30パネル討論:
「日本のICT活用のシナリオ:制度、組織、文化からの検討」
 ケビン・ワーバック(ペンシルバニア大学ウォートンスクール助教授、国際大学GLOCOMフェロー)
 夏野剛(慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授)
 津田大介(ジャーナリスト)
 石黒不二代(ネットイヤーグループ株式会社代表取締役社長兼CEO)
 木村忠正(東京大学大学院総合文化研究科准教授、国際大学GLOCOM客員研究員)
 司会:渡辺智暁(国際大学GLOCOM主任研究員)
17:30 閉会挨拶:
 小林陽太郎(学校法人国際大学理事長)
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■お問合わせ先■
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
GLOCOMフォーラム事務局 担当:上村、庄司、仁平
TEL:03-5411-6676
FAX:03-5412-7111
E-Mail:gforum2009[at]glocom.ac.jp